乳酸菌とは?

乳酸菌とは、ブドウ糖や乳糖を分解して乳酸菌を生成する菌の総称です。

乳酸菌の定義

  • ブドウ糖を分解して産生する代謝物の半分以上が乳酸であること
  • 棒状あるいは円柱状の「桿菌」、球状の「球菌」の形状であること
    → 生物学上の分類としては「ラクトバチルス(乳酸桿菌)」「ラクトコッカス(乳酸球菌)」などに属します。
  • 毒性物質を発生しないこと
  • 酸素があっても生育できる通性嫌気性であること など

乳酸菌の生息場所

大気や海中、土の中などあらゆる自然界に大量に存在していて、2000以上もの種類があると考えられています。

人間の体内、主に大腸には100種類以上の細菌が常在していますが、そのうち約40種類が乳酸菌といわれています。

人間の腸内に存在する乳酸菌数と働き

腸内細菌の総数は600~1000兆個ともいわれ、そのうちの乳酸菌量は善玉菌の0.1%以下にあたる1億~1000億個で、ビフィズス菌の1/100~1/1万という少なさです。

腸内においては乳酸菌以外の菌が圧倒的に多く、乳酸菌は主にビフィズス菌のサポート役となって、ビフィズス菌が生息しやすい良好な環境をつくる役割を担っています。

乳酸菌が含まれている食品

最も有名で代表的なのはヨーグルトや牛乳、チーズなどの乳製品かもしれませんね。

牛乳などを乳酸菌や酵母で発酵させた発酵乳をベースとした乳酸菌飲料も、幅広い年齢の方々に親しまれています。

ちなみに「ヨーグルトきのこ」として話題になったケフィアも発酵乳の一種で、複数の乳酸菌と酵母が共生発酵してつくられています。

乳酸菌飲料のうち、無脂乳固形分の含有量3.0%以上で酵母か乳酸菌配合量が多いものを乳製品乳酸菌飲料といいます。

乳製品乳酸菌飲料には、ヤクルトなど生きた菌を使用した生菌タイプと、カルピスなど生きた菌が含まれない殺菌(死菌)タイプがあります。

殺菌タイプにも、腸内で善玉菌のエサとなって善玉菌を増やし、お腹の環境を整える働きがあります。

乳酸菌は、他にも漬物、味噌、醤油などの発酵食品にも豊富に含まれています。

乳酸菌とビフィズス菌の違い

ビフィズス菌は酸素があると生育できない嫌気性であること、ブドウ糖を分解して産生するのは乳酸よりも酢酸の方が多いため、厳密には乳酸菌の一種とはいえません。

乳酸菌の持つプロバイオティクス効果

乳酸菌やビフィズス菌など身体によい作用をもたらす善玉菌やそれを含む食品、働きのことを「プロバイオティクス」といいます。

人間の腸内には善玉菌と、有害な作用をもたらす悪玉菌、善玉菌が多いときには問題がなく悪玉菌が増加すると有害となり得る日和見菌が存在しています。

乳酸菌のプロバイオティクス効果は、大量の乳酸を産生することで腸内を酸性にすることで腸内環境を快適にして、便通改善、免疫力アップ、アレルギーを抑えるなど様々なメリットがあります。

植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の違い

植物性乳酸菌とは

植物性乳酸菌は、植物に含まれるブドウ糖や果糖などをエサとして育ち、野菜や豆類、米、麦など植物性の食品を発酵させるために使われます。

栄養が少なく過酷な環境を耐え抜けるパワーを持つ植物由来の乳酸菌は、動物性乳酸菌と比較して酸やアルカリに強く、温度変化にも影響されにくいことが特長です。

そのため体内でも胃酸や胆汁に負けることなく腸まで届く可能性が高く、腸内で効果を発揮するとされ、様々な食品に利用されています。

植物性乳酸菌は漬物や味噌、醤油など多くの食品に含まれており、日本人にはなじみ深い乳酸菌です。

味噌や醤油は、製造過程の加熱処理によって乳酸菌が死滅してしまう商品もありますが、製法によっては生菌タイプのものもあります。

日本以外にもキムチやザーサイ、ピクルスやザワークラウトなど植物性乳酸品を含んだ発酵食品は世界中で食されています。

 

動物性乳酸菌とは

動物の乳をエサとして栄養素の豊富な環境に生息する動物性乳酸菌は、植物性乳酸菌よりも胃酸や胆汁に弱く、腸に届く前に死滅しやすい性質があります。

しかし、漬物などに比べるとヨーグルトや乳酸菌飲料などは、ある程度の量を習慣的に継続して摂取しやすいというメリットもあります。

死滅してしまったからといって意味がないわけではありません。

動物性乳酸菌は、自らが善玉菌のエサとなることで腸内環境の改善をサポートします。

現在では各メーカーの研究により、胃酸に強く腸まで届く独自の動物性乳酸菌が発見されて商品化されているため、今後の活用にも期待が持てますね。

動物性乳酸菌が含まれる食品の定番といえば乳製品ですが、鮒寿司や生ハム、アンチョビや塩辛の製造にも使用されています。

乳酸菌の種類と特長

乳酸菌は、由来によって植物性と動物性という分類以外に、生物学的な分類もあります。

「菌属」「菌種」「菌株」とよばれるもので、細かく分けられていますが、ここでは代表的で有名な乳酸菌をピックアップしてご紹介していきましょう。

ビフィズス菌

知名度では乳酸菌と同じくらい高いビフィズス菌は、全40種類全てが酸素があると生息できない偏性嫌気性菌のため、小腸には存在せず、酸素のない大腸でのみ存在、増殖することができます。

乳酸菌と同じくブドウ糖を分解して乳酸を産生しますが、それよりも多く酢酸をつくり出します。

また、枝分かれ型やY字状など様々な形状があり、厳密には乳酸菌の定義には当てはまらないのですが、乳酸菌の一種と捉えられている場合も多いです。

生育場所が限られている分、腸内では乳酸菌よりもビフィズス菌の方が強い勢力を誇り、100~1万倍の数量が存在しています。

ビフィズス菌のサプリメントも数多く発売されており、ヘルスエイド・ビフィーナシリーズ(森下仁丹)の評判が高いようです。

ヘルスエイドビフィーナSは、ハイパープロテクトカプセル技術を用いたヒト由来のビフィズス菌ロンガム種配合の機能性表示食品です。

市販の便秘薬・新ビオフェルミンSにはビフィズス菌と乳酸菌の両方が含まれています。

特定保健用食品(トクホ)に認定されているビヒダスヨーグルトにも含まれていることで有名ですね。

乳酸菌シロタ株(ヤクルト菌)

ラクトバチルス属カゼイ菌で、約80年前からトクホに指定されている乳酸菌飲料ヤクルトに使用されている乳酸菌です。

胃酸や胆汁に強く、生きたまま腸に届き、腸内のビフィズス菌を増加して腸内環境を改善する働きがあります。

ラブレ菌

ラクトバチルス属コアギュランス菌のことで、京都のすぐき漬けから発見された植物性乳酸菌です。

植物性乳酸菌の中でも特に腸内生存率が高く、免疫力をアップさせる働きがあります。

フェカリス菌:EC-12株など

エンテロコッカス属フェカリス菌のことで、EC-12株やFK-23株があります。

超微粒子のため大量に摂取しやすく、加熱処理で死滅した状態の方が高い効果を得られると報告されており、新型乳酸菌ともよばれています。

EC-12株は花粉症などのアレルギーに対する効果が期待されるとして注目され、FK-23株は免疫力をアップしてインフルエンザを予防する効果があるとの研究結果が出ています。

クレモリス菌FC株

正式名称はラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリスFC株といい、カスピ海ヨーグルトに含まる有名なプロバイオティクス乳酸菌です。

カスピ海ヨーグルトのとろみはこの乳酸菌が産生する多糖類の粘り成分EPSによるものです。

排便習慣の改善、血糖値やコレステロールの低下、免疫機能の調節などの効果が期待されています。

プラズマ乳酸菌

正式にはラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株といい、キリンと小岩井乳業による共同研究で発見された乳酸菌です。

免疫細胞の司令塔であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化する働きがあることから名付けられました。

特定の細胞だけでなく、免疫細胞全体を活性化させて免疫機能をアップさせる画期的な作用から新型乳酸菌ともいわれています。

従来の乳酸菌と比べて免疫力を高める作用が非常に高く、インフルエンザやロタウイルスなどの感染を予防する効果も期待されています。

ガセリ菌SP株

正式名称はラクトバチルス属ガセリ菌SBT2055株といい、雪印メグミルクが発見したプロバイオティクス乳酸菌です。

腸内に最大3ヶ月留まり、内臓脂肪を減少させることで肥満を改善するという研究結果が発表されています。

ラクリス菌

緑麦芽から発見された植物由来の有胞子性乳酸菌です。

胞子に守られているため、乾燥や熱、酸に非常に強く、プロバイオティクス効果が高いことが大きな特長です。

便秘の解消、ダイエット、アレルギーに対する作用など様々な効果が期待され、ペット用のサプリにも使用されています。

LG21乳酸菌

ラクトバチス属ガセリ菌OLL2716株のことで、明治が保有する乳酸菌ライブラリーの中から発見した乳酸菌です。

他の乳酸菌よりも胃で作用を発揮する特長があり、ピロリ菌の活動を抑制する効果が期待できます。

その他:R-1乳酸菌、PA-3乳酸菌など

ヨーグルトでおなじみのR-1乳酸菌とPA-3乳酸菌はどちらも明治が保有する乳酸菌ライブラリーから発見されたものです。

R-1乳酸菌は風邪やインフルエンザの予防に効果的とされ有名になり、多くの人に支持されています。

PA-3乳酸菌は、食事により摂取されたプリン体の吸収を抑制することで尿酸値を低下させ、痛風を予防する作用があると大変話題になりましたね。

カルピス社が発見したL-92乳酸菌(ラクトバチス属アシドフェルス菌L-92株)は通常の乳製品からは摂取することができない非常に貴重な乳酸菌です。

免疫機能のバランスに働きかけ、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状緩和の有効性がいくつもの研究で確認されています。

L-92乳酸菌を含むサプリは唯一アレルケアのみとなっています。

乳酸菌をサプリで摂取すると効果的な理由

健康にも美容にも様々な効果が期待される身体にとって有能な乳酸菌ですが、摂取してから数日で体外に排出されてしまいます。

効果を持続させ実感を得るためには食事から摂取するだけでは厳しい面もあり、必要な乳酸菌を食事で全て補うのは難しいことです。

乳酸菌サプリの摂取が効果的である理由とメリット

  • 乳酸菌のためだけに食生活を無理に変える必要がない
  • 食品や乳酸菌飲料で摂取するよりもカロリーを抑えられる
  • 胃や胆汁に弱い乳酸菌も生きたまま腸に届く
  • 持ち運びが簡単で好きなときに手軽に摂取できる
  • カプセルや錠剤、顆粒、タブレットの形状になっているため飲みやすい
  • 乳酸菌以外の有効な成分も一緒に摂取できる
  • どの乳酸菌を摂取しているのかがわかるので安心
  • 1つで多くの乳酸菌が含まれていると効率が良く魅力的
  • 値段が決まっているためかかるコストが明確

乳酸菌サプリに期待される効果

乳酸菌サプリに期待される効果

乳酸菌サプリは実際私達の身体にどのような影響を与えてくれるのでしょうか?

特に多くの人が期待する効果や意外な効果をピックアップしてご紹介します。

全ての効果が腸内環境の改善から始まっていることも理解できると思いますよ。

整腸作用:腸内環境を整える

乳酸菌による様々な効果は、全て整腸作用からつながっているといっても過言ではありません。

2つの整腸作用によって、乳酸菌は腸内環境を整えてくれます。

便秘や下痢の解消による便通改善効果

乳酸菌には、便秘や下痢を解消して便通を改善する作用があります。

大腸は、液状になって小腸から送られてきた食べ物の消化物を受け取り、蠕動(ぜんどう)運動によって移動させながら水分を吸収していき、便をつくって排出します。

蠕動運動というのは、腸が伸び縮みを繰り返して部分的な波を生み出すことで、消化物など腸内の内容物を先へ運ぶ動きのことをいいます。

便秘とは、大腸の機能が悪化して便が腸の中に長く留まり、水分が吸収されすぎて固くなって排出されにくくなっている状態です。

逆に、大腸内での水分吸収がうまくいかない状態が下痢ということになります。

乳酸菌を摂取すると、大腸で糖分などをエサにして大量の乳酸を産生します。大量の乳酸は腸壁を刺激して、腸の蠕動運動を活発にすることで、排便を促し、スッキリした便通をもたらしてくれるのです。

善玉菌を増加させて悪玉菌の繁殖を抑制

便秘になると、排出されない便が腸内に留まり、腐敗してウォルシュ菌や黄色ブドウ球菌などの悪玉菌が増加してしまいます。

優勢となった悪玉菌は日和見菌をも味方に取り込んで、腐敗を進行させ、腸内をアルカリ性に変化させます。

アルカリ性になった大腸はますます機能が悪化して、便秘が進行するという悪循環が生まれてしまいます。

そこで乳酸菌を摂取することにより、大腸内の腸内細菌叢(腸内フローラ)で乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が勢力を盛り返し優勢になります。

そして、これらの善玉菌が作り出す乳酸や酢酸といった有機酸によって腸内は弱酸性に保たれるというわけなのです。

意識的に乳酸菌を摂取し、腸内の善玉菌を増加させることで腸内環境は正常の状態を維持することができます。

ダイエット

乳酸菌によるダイエット効果は、便秘解消によるものです。

乳酸菌は便通を改善するため、便秘によるお腹の張りや実際の体重増加を軽減・改善させることができます。

また、実際に皮下脂肪や内臓脂肪を減少させる効果が確認された、直接的にダイエット効果が期待される乳酸菌も発見されています。

動物実験では、ガセリ菌SP株、龍眼(ロンガン、リュウガン)という果実から採取したLP28株という乳酸菌によって内臓脂肪が減少したという結果が得られました。

乳酸菌ではないのですが、肥満傾向の方にビフィズス菌B-3を摂取してもらったところ、体重と体脂肪が減少したという結果も得られています。

乳酸菌には一般的に、内臓脂肪蓄積抑制効果が認められ、皮下脂肪の代謝もアップするためダイエットに効果的であることが知られています。

特にアメリカのスポーツジムでのトレーニングやフィットネス、有名アーティストのボディメイクに活用されるガネデン乳酸菌はダイエット乳酸菌として注目を集めており、スマートガネデン乳酸菌というサプリで日本でも発売されています。

ニオイケア:口臭・体臭やおならにも効果的?

口臭に対する効果

口の中は腸内と同様に多くの細菌が存在しており、善玉菌と悪玉菌に分かれています。

口腔内の悪玉菌ジンジバリス菌が活発になると歯周病を引き起こします。

このジンジバリス菌が増殖するときに硫化水素やメタンといった臭い気体を発生させ、それが口臭の原因となることがあります。

悪玉菌が原因であれば、乳酸菌によって善玉菌を増加させ、産生された乳酸が口腔内を産生に保つことが口臭予防につながります。

おならに対する効果

おならの70%はただの空気、20%は血液中のガスが腸に出てきたものなので、おならの成分のうち90%が無臭の気体なのです。

ではなぜおならが臭いのか…それは残りの10%が、悪玉菌によって発生する悪臭有毒ガスであることが原因です。

この悪臭有毒ガスは腸内だけでなく、口や皮膚を介して口臭や体臭を引き起こす原因にもなります。

つまり、乳酸菌によって腸内の悪玉菌を減らせば、おならや便のニオイや体臭が軽減されるということになるわけです。

美容効果:美肌作用、ニキビケア

悪玉菌が増加して腸内環境が悪化している状態では、腸内に有毒ガスや腐敗物が発生しています。

これらが腸の毛細血管から血流にのって全身にまわり、肌荒れ、ニキビなどの肌トラブルを引き起こすことがあります。

便秘のときはお肌が不調になるのもこのためで、腸内環境とお肌の調子は連動しているのです。

肌荒れやニキビが出来たとき、適切なスキンケアを行ったり、効果があるとされる化粧品を使ったりしてあらゆる手を尽くしても症状が改善しないとき、身体の内側、腸内環境が正常に保たれているかを考えてみましょう。

乳酸菌の作用で善玉菌が増え腸内フローラが整えば、自然と肌トラブルの改善につながっていく可能性もあります。

美肌づくりは身体の内外から、という基本原則を思い出してくださいね。

また、乳酸菌の働きで、不足しがちなビタミン(特にビタミンB群、ビタミンKや葉酸)を腸内で合成できるため、お肌にも良い影響があるのかもしれません。

ちなみに、ビフィズス菌の継続的な摂取がお肌の保湿力アップに効果的というデータもあるようです。

免疫力アップ:風邪やインフルエンザの予防

人間は、ウイルスや細菌などの外敵や、体内のガン細胞などから身体を守らなければなりません。

その仕組みが免疫機能であり、免疫力は生命力そのものといえるかもしれません。

全身の免疫細胞のうち60~70%が腸に集中していることをご存知でしたか?

腸は消化吸収だけでなく、免疫機能においても大きな役割を担っているのです。

乳酸菌などの善玉菌を摂取することにより、異物対応センサーの働きをしている小腸内壁のパイエル板の働きが活性化されて、細菌やウイルスへの抵抗力が高まることがわかってきました。

また乳酸菌は、体内に侵入した異物に反応するNK細胞を活性化するインターロイキン-12という物質を生成する作用も持っています。

腸内細菌の状態が免疫力に影響を与えているということなので、乳酸菌の摂取は免疫力アップにつながるわけです。

腸内環境が正常で善玉菌が優勢であれば、仮に感染したとしても発症しにくく、発症した場合にも症状が軽くすむ場合が多いと考えられます。

アレルギーに対する作用:花粉症、アトピーなど

花粉症などのアレルギーは、原因となるアレルゲン(花粉、食材、ハウスダストなど)が体内に侵入したとき、免疫細胞が身体を守ろうと必要以上に攻撃することで起こります。

免疫細胞のTh2細胞は次回の異物侵入に備えてIgE抗体というタンパク質を産生するように促進し、IgE抗体が過剰になったときにアレルギー症状が出現します。

このときIgE産生を抑制するTh1細胞が正常に機能することで、アレルギーを緩和・抑制することができます。

またアレルギーはTh1細胞とTh2細胞のバランスが崩れることでも引き起こされると考えられています。

アトピーの原因ははっりとは判明していませんが、花粉症などと同様に免疫機能の異常反応がメカニズムとされています。

乳酸菌は、IgE抗体の産生を抑制し、Th1細胞の働きを強めることでアレルギーに対する作用を発揮します。

また、Th2細胞の作用を弱めたり、腸管のバリア機能を強化することで異物の侵入を防ぐ作用があるともいわれています。

花粉症やアトピーなどのアレルギーに対して改善効果が期待できる代表的な乳酸菌としてはフェカリス菌、L-92乳酸菌、植物性ラクトバチルス乳酸菌などが挙げられます。

病気の予防や改善

乳酸菌は、腸内でしか生息できないビフィズス菌をサポートする役割を持っています。

両者がうまく機能することで腸内が弱酸性に保たれ、悪玉菌の増加を抑えています。

代表的な悪玉菌であるウォルシュ菌や黄色ブドウ球菌は、炎症やがんを発生させる原因として知られています。

つまり、そのような悪玉菌が減少することによって、ポリープやがんのリスクを低下させ、予防すると考えられているのです。

また、腸内環境の改善によって善玉菌が増加すると、セロトニンという物質が正常に分泌され、うつ病や不眠症が軽快・改善するとされています。

カンジダ症、過敏性腸症候群、生活習慣病に対しても乳酸菌が効果的とされており、適切な腸内環境が様々な病気の予防や改善にむすびついていることがわかります。

乳酸菌サプリの選び方

乳酸菌サプリの選び方

多くのメーカーからたくさんの乳酸菌サプリが発売されていて、どれにしたら良いのか迷ってしまう、なんてことありますよね。

毎日継続して摂取するものですから、無香料・無着色などできるだけ無添加で安全であることとともに、いくつかのポイントに注意してご自身に合ったサプリを選びましょう。

①配合されている乳酸菌の種類と数量をチェック

人間が一日に必要とする乳酸菌の数は10~30億個といわれていますが、あくまでもひとつの目安として考えてください。

乳酸菌の数量はさほど大きな問題ではないといわれてもいます。

一日20億個程度の乳酸菌が摂取できるサプリであれば、少なすぎるという心配はなさそうですね。

乳酸菌ならどれでも誰の身体にも良いかというとそうではありません。

乳酸菌と腸内壁にあるムチン層の付着しやすさが関係しているとも言われますが、人間の身体と乳酸菌には相性のようなものがあります。

大切なのは自分に合う乳酸菌であるかどうかということです。

相性が悪い乳酸菌だと、どれだけ腸に届けても、便と一緒に排泄されてしまい、ほとんど腸内で機能しないと考えられています。

相性が良い菌ほど、長く腸内に留まり腸内環境を改善してくれます。

相性の良い悪いは実際に試してみないとわからないことです。

最低でもひとつの菌種を2週間は試してみてくださいね。

それで効果を実感しなければ別の菌種に変えてみるなどして、自分と相性の良い乳酸菌を見つけていきましょう。

いくつも何度も試すのが面倒だという方には、何種類もの乳酸菌が配合されているサプリがおすすめです。

複数配合されていれば、相性の良い菌が入っている可能性も高くなります。

②自分の目的やお悩みに合っているかどうか

乳酸菌には様々な種類が存在し、乳酸菌サプリを摂取する目的もまた人それぞれです。

乳酸菌は、基本的には腸内環境を整えることで便秘解消やダイエット、免疫力アップやアレルギーの緩和などの効果が期待されますが、種類によって得意とする効果の分野が異なります。

例として、乳酸菌シロタ株は整腸作用、フェカリス菌はアレルギーの改善、プラズマ乳酸菌は免疫力アップなどが挙げられます。

乳酸菌サプリを選ぶ際には、自分がどのような目的で乳酸菌を摂取するのか、特にどんな効果を求めているのかを認識し、希望する効果が高い乳酸菌が配合されたものを選びましょう。

③一緒に配合されている成分をチェック

効率の良い菌活のためには、乳酸菌だけを摂取するよりも、乳酸菌のエサとなって増殖をサポートする成分を一緒に摂取することが大事です。

善玉菌だけを増殖・活性化させて働きを助ける成分のことをプレバイオティクスといいます。

混同してしまいそうですが、プロバイオティクスは腸内フローラ(腸内細菌)のバランスを改善する乳酸菌やビフィズス菌で、プロバイオティクスの働きを腸内でサポートするのがプレバイオティクスなので間違えないように気を付けてくださいね。

プレバイオティクスとして代表的なものが、オリゴ糖や食物繊維です。

オリゴ糖は体内で吸収されにくいため、摂取してもほとんど血糖値を上げることはありませんが、食品で摂取することがわりと難しいため、サプリで補給したり、乳酸菌サプリに配合されたりしていると便利です。

食物繊維を摂取しているにも関わらず便秘が解消されないという場合には、水溶性食物繊維が不足しているかもしれません。

果物や海藻類などに含まれる水溶性食物繊維は、便通を良くするだけでなく、腸内で溶けてオリゴ糖を作る働きもあります。

他も乳酸菌と一緒に摂取することでより高い効果が期待される成分があります。

乳酸菌と、ガゴメ昆布に含まれるフコイダンという成分には相乗効果があり、同時摂取により免疫力が増強されるという実験結果が出ています。

レモンやアセロラなどに含まれるビタミンCや、鉄と結合しやすい糖タンパク質ラクトフェリンも、乳酸菌とともに摂取すると効果的な成分です。

これらは熱に弱く、大量に摂取することが難しいため、凝縮されたサプリの形で摂取できるのが合理的ですね。

最近では、プロバイオティクスとプレバイオティクスをミックスしたシンバイオティクスとよばれる食品なども発売され、より効率良く善玉菌を摂取する方法が次々と開発されています。

④風味や値段など飲み続けられるかどうか

乳酸菌は一時的な応急処置としてではなく、継続的に摂取することがとても大切です。

その理由は、乳酸菌の作用が出現するまでの時間と持続性にあります。

乳酸菌は薬ではないため即効性があるわけではなく、時間をかけて腸内環境を改善していきます。

また、摂取後3日、長くても1週間程度で便から排出されていきます。

ですから乳酸菌を一度に大量摂取すれば善玉菌が多い腸内環境にできる、というわけではないのです。

善玉菌は元々数が少なく、生活習慣の乱れやストレスなどふとしたきっかけですぐに減少してしまうため、乳酸菌を継続的に摂取して善玉菌を増やし続けてあげる必要があります。

続けていくためには、飲みやすさや風味、価格や携帯性などが大きなポイントになってきます。

いくら乳酸菌が身体に良いとしても、苦手な形状だったり費用がかかりすぎては継続していくのは難しいですよね。

できるだけコスパが良く、自分が美味しいと感じられる乳酸菌サプリを選びましょう。

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