簡単にいえばシミとは、紫外線ダメージを受けることで肌の色が変色してしまった状態のことです。

シミというと黒い斑点状のもの…というイメージがありますが、茶色っぽいシミや青っぽいシミ、面積の大きいシミ、小さな点がいくつもできるシミ(ソバカス)など、その種類は実にさまざま。

もちろんシミの種類のよって原因も微妙に異なります。

シミの種類と原因

シミを改善するために、まずは自分の肌にできているシミがどんな原因で生じたシミなのかを把握しましょう。

シミのタイプ①炎症性色素沈着

炎症性色素沈着とは、紫外線ダメージで起きるシミではなく、肌荒れ・ニキビ・カミソリによる脱毛などのような外的ダメージの影響でメラニン色素が生成されてできるシミ。

ニキビ跡や虫刺され跡などの傷跡は、一時的に肌が薄い茶色っぽくなっても次第に消えていくのが普通ですが、加齢などのせいでターンオーバーが乱れているとメラニン色素を含んだ肌細胞が剥がれ落ちず、色素沈着してシミになってしまうのです。

別名、肌荒れ記憶ジミとも呼ばれており、顔だけでなく全身の肌にできる可能性があるのが特徴です。

このタイプのシミを解決するには、乱れたターンオーバーを整え、肌のバリア機能を立て直すケアが必要です。

美白成分としては、メラニンを生み出す原因となる活性酸素の働きを抑制するフラーレンや、メラニンの作用を抑制するハイドロキノンなどがおすすめです。

シミのタイプ②老人性色素斑

シミの中でも最も一般的なのが老人性色素斑です。

このタイプのシミの原因は、長年にわたって肌に蓄積され続けてきた紫外線ダメージ。

若い頃に日焼けを楽しんだ方や、常日頃から紫外線対策を怠りがちな方に多く現れるので、日焼け記憶ジミとも呼ばれています。

大体、40代前後になると徐々にシミとなって肌に現れるようになり、だんだん濃くなります。

また、大きさも場合によっては数十ミリになることがあり、輪郭がはっきりしているシミなのでよく目立ちます。

加齢にともないほとんどの人にできるシミなので、老化現象のひとつでもあります。

老人性色素斑は改善よりも、これ以上できないよう紫外線対策を徹底することが重要です。

そのうえで、メラニンの生成を抑制するハイドロキノンや、ターンオーバーを整えてメラニン色素を排出させてくれるレチノインなどの成分でケアすると良いでしょう。

早期の段階であれば美容皮膚科でのレーザー治療も可能です。

シミのタイプ③脂漏性角化症

肌の表面がまるでイボのように出っ張っているシミで、別名:老人イボとも言われています。

ターンオーバーが乱れているせいで剥がれ落ちなかったシミが積み重なって厚ぼったくなり、盛り上がってしまった状態です。

淡い褐色~黒色のシミで、紫外線に当たることでどんどん大きくなります。

60代過ぎからでき始め、80代を過ぎるとほとんどの人に現れるシミです。

一度できると治りにくいので、日常的に紫外線対策を徹底して肌のバリア機能を高め、脂漏性角化症ができないよう予防する必要があります。

美容外科などで炭酸ガスレーザーを用いて取り除く治療法もあります。

シミのタイプ④雀卵斑(ソバカス)

雀卵斑(ソバカス)は、目の下から頬にかけてできる小さな色素斑状のシミのこと。

遺伝が原因でできる先天性のソバカスと、紫外線ダメージ・ストレス・食生活の乱れ・睡眠不足などの影響でできる後天性のソバカスがあります。

紫外線や肌への刺激を受けることで濃くなったり広がったりするので、紫外線対策を徹底し、メラニン色素を発生させないスキンケアを心がけましょう。

メラニン色素の抑制やターンオーバーの正常化を促すビタミン系の美肌成分がおすすめです。

シミのタイプ⑤肝斑

肝斑(かんぱん)とは、30代~40代女性にできやすいシミで、目の下のエリアに左右対称であらわれます。

現在、肝斑の原因は明らかになっていませんが、妊娠中の人や経口避妊薬を服用した人にあらわれやすく、また閉経後は徐々におさまっていくことから、肝斑は女性ホルモンと何らかの関係があると考えられています。

一見すると普通のシミのように似ていますが、一般的なシミ対策として行われている美容皮膚科でのレーザー治療や美白スキンケアでは、肝斑が悪化してしまう可能性も…。

皮膚科を受診して肝斑かどうかを見分けてもらうと良いでしょう。

近年は、肝斑に効く飲み薬なども開発されていますよ。

シミのタイプ⑥花弁状色素斑

海水浴やスポーツ時などに、強い紫外線を長時間浴び続けて強烈な日焼けをするとあらわれるシミの一種。

その名の通り、花びらのような形状のシミで、顔だけでなく首や肩、腕などにもあらわれます。

このタイプのシミができた場合は、洗顔料やボディソープをしっかり泡立てて患部をやさしく洗ってからしっかり保湿ケアを行います。

シミ予防に役立つビタミンC誘導体や、代謝を促し保湿するプラセンタなどがおすすめです。

花弁状色素斑ができないよう、長時間屋外で過ごすときはしっかりとUVケアを施しておくことが何よりも大事です。

洗顔がシミ対策になる理由

シミやソバカスを改善する方法として、美白成分が入った美容液などを選ぶ方は多いかもしれませんね。

手っ取り早く消したい方は、費用はかさみますが美容皮膚科などでレーザー治療などを行う方法もあります。

でも実は、シミ対策で大切なのは洗顔であるともいわれています。

いくら高価な美容液やレーザー治療でシミを消しても、日々の洗顔をおろそかにしているとシミが再出する可能性があるのです。

そこでここでは、シミ対策における洗顔の役割について解説していきます。

シミ対策の鍵は「肌のターンオーバー」にある

紫外線を浴びたり、肌をこすって刺激を与えたりして受けた肌ダメージは、肌にある表皮細胞(ケラチノサイト)に伝えられ、そうしたダメージが肌の奥に届くのを避けるためにメラノサイトが活性化されます。

メラノサイトが活性化すると、アミノ酸の一種チロシンが酸化酵素チロシナーゼに働きかけることでドーパキノンという物質が生み出されます。

このドーパキノンが肌内部にあるシステインと結合して黒色メラニンとなり、シミとなってしまうのです。

私たち人間の肌内部では日々新しい皮膚が作られ、ある一定の期間を経ると古い皮膚は垢やフケとして剥がれ落ちていくようにできています。

それが肌のターンオーバーです。

若く健康な10代20代の肌では20~28日周期でターンオーバーが行われていますが、加齢とともにその周期は延び、60代では肌が剥がれ落ちるまでに約100日かかるとも言われています。

ターンオーバーの周期が遅くなると、メラニン色素を含んだ肌細胞がなかなか剥がれ落ちなくなり、色素沈着してシミになってしまうのです。

つまり、シミ対策においては「ターンオーバーの周期を整える」ことが大切なのです。

適切な洗顔方法や洗顔料などを用いて、古い角質を落とし、正しいターンオーバーを行える肌を作ることで、シミの予防・改善がめざせるのです。

洗顔で肌のターンオーバーを整えて、シミ対策を!

ターンオーバーが乱れていると肌の乾燥が進み、肌のバリア機能が低下して外的刺激を受けやすい状態に…。

また、ターンオーバーの乱れは角質肥厚にもつながり、古い角質が表面にとどまっているせいで肌がゴワゴワしてくすみがちになり、基礎化粧品に含まれる美容成分も浸透しにくくなります。

要するに、シミやソバカスがケアしにくい肌状態になってしまうということです。

だからこそ、美白化粧品などを用いたスキンケアと同じくらい大切にして欲しいのが、肌の洗顔なのです。

肌の汚れや角栓をしっかり除去する洗顔によってターンオーバーが正常化していくにつれ、シミの排出がスムーズになり、シミに効く美容成分が浸透しやすい肌作りができます。

洗顔こそ、シミ対策の基本といえるのです。

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